植物の話
2018年05月06日
アケビの花
ミツバアケビの花がとてもきれいですね。
よ~く見ると、めしべの先がキラキラ光っています
花から蜜が出ているんです!
ここに見える6個の雌しべの棒状の部分が、あのアケビの実になります。
その時によって6個全部、ちゃんとした実に成長するかわかりませんが・・・。
植物には、一つの花におしべとめしべがあるもの、同じ木でもおしべしかない花と雌しべしかない花を咲かせるもの(雌雄同株)、おしべしかない花だけ咲く木と雌しべしかない花だけ咲く木があるもの(雌雄異株)、といろいろあります。
アケビの木は、同じ木におしべしかない花と雌しべしかない花を咲かせます。
上の写真の中央にあるのが雌花で、今一番きれいな時ですね。右下にあるのが雄花で、真ん中にまだ開いていない雄しべの葯が固まって見えます。これから葯が開いて花粉が出てきます。
同じ花で交配しないように花が咲く時期をずらしているのです。他から花粉をもらって雑種を作った方が強い個体ができるから。
今年は暖かくなるのが早いので、他にも次々と花が咲いています。
ハナイカダの雄花です。
この木は雄の木と雌の木がある種類(雌雄異株)です。
葉っぱの上に花を咲かせる可愛らしい木です。
小さい花で緑色なのでなかなか気付きませんが、虫が乗っているのではなくて、花が咲いているのですよ。
大きくて色がきれいな花がつい目につきますが、植物はいろいろな工夫をしてそれぞれの花を咲かせています。
そんなことをちょっと考えながら植物に目を向けると、また違った世界が見えてきますよ。
(2018・05・06)