植物の話
2016年12月27日
風で飛ぶたね
木々が冬支度となり、枯れ木のように見えるところに時々白い花が咲いたように見えることがあります。
良く見ると綿毛をつけた種が残ったセンニンソウのツルが絡まっています。
綿毛がキラキラしてとてもきれいです
夏の終わりに花をつけたセンニンソウは今、綿毛をつけて種を飛ばそうとしています。
テイカカズラもつる植物ですが、細長いサヤがねじれて裂けると、中から風車のような種が出てきます。
サヤの中に綿毛をまとめて一列にお行儀よく並んだ種は、サヤがはじけると綿毛が広がり、風に乗って飛んでいきます
まるで仙人の白髪のよう。
風で飛んでいく種は他にもこんな形のものがあります。
サラシナショウマのたねです。
何だか小さな虫みたいです。
こちらはヒマラヤスギの種ですが、実はマツやヒノキのような針葉樹の実も風で飛ぶ種がたくさんあります。
右の尖った部分が種で、いわゆる食用になる松の実と同じ部分です。
ナッツと同じで、この部分鳥が大好きです。
遠くに飛んでいく前にやって来る鳥は、かさにくっついているときに種をいただいてしまう、不届きものです。
鳥は、種を運んであげる役割をするときもありますが、このようにせっかく植物が作った種を失敬してしまう時もあるんですね。
自然界は生存競争し烈です だから面白い