植物の話
2014年05月02日
ムラサキケマンとミヤマキケマン、ジロボウエンゴサクは親戚
山を歩いているとムラサキケマンとミヤマキケマン、ジロボウエンゴサクに出会いました
ムラサキケマンとミヤマキケマンは多少背が高く、花が目立つのでよく見つけられます。
華鬘(ケマン)とは、仏堂の荘厳具の一つで、むかしは生花で作られたリング状の環だったとのこと。名前はそこからの由来なので、どちらの花もたくさん花がついています。
一方、ジロボウエンゴサクは背が低く、おまけに花数も2輪ていど。目立ちません。
が・・・。よ~く見ると似たような花の形で、おもしろい形です
ガクはほとんどみえなくて、花の後ろに距と呼ばれる筒のようなものがあります。
花柄の上にちょこんと乗っかったような形。
花を正面から見ると、めしべやおしべは全く見えません。
虫が花弁の上に乗って距の中の蜜を吸おうとすると、花弁が押し開かれておしべとめしべに触れて受粉をする、という仕組みです。
ところが・・・・。花を解剖してみると、ほとんどの花がすでに自分の花粉で受粉(自家受粉)しているのだそうです。
ではどうしてこんな作りにしたのでしょうか?
知っている方がいたら教えてください。
最近は春になってこれらの花に出会うと、ついつい中を見てみたくなります。
ジロボウエンゴサク、可愛い花ですので是非みつけてくださいな。
(2014・04・29)