マツカサの話
これはヒマラヤスギの松ぼっくり(球果)です。ヒマラヤスギは、クリスマスツリーのような3角形の形をして公園や建物の前に高くそびえるようによく立っています。
スギという名前がついていますが、マツの仲間です。
このマツカサ、いつも高い木の上にあって中々手が届かず、見上げては暑い視線を送っていたのですが、先日ゲット出来ました
まるで、子供が小さいとき、大事な宝物を手に入れたような気分で、生徒さんやカルチャーセンター創の子供達に見せましょうと思っていました。
ところが・・・・
何と・・・・・・
日の光を浴びて、からからと壊れてしまいました~
このヒマラヤスギの仲間は、このようにマツカサ本体が崩れながら、その間に入った種を飛ばしていきます。
だから、ほとんどこのマツカサが完全な形で落ちていることはありません。
先端部分だけ、かろうじて残り、シダローズの名前でお花の資材として売られています。
だからこそ、丸々のマツカサを目の前にして嬉しかったのに
種はこのようになっていて、マツカサの一つの鱗片に2個はいっています。
風で飛ぶように羽がついていますよ。
では、本物のマツカサ(松の球果)は・・・・・・・?
ちょっと見ずらいですね。
では、拡大。う~ん、ちょっとピンぼけ?形態は同じです。
拾った松ぼっくりからこんなのが出てきたら、それは種です。
種を風で飛ばしたいので、晴れて乾燥した日に開きます。
やっぱり球果の間に種がいっぱい詰まっています。
小さくごみのように見えるのが種です。
このようなマツカサは受粉してから一年以上木についていることが多いので、マツやモミ、スギなどがあったら、上を見上げると結構見つかりますよ。
それにしても残念でした