植物の話
2020年03月01日
ミクロの世界 美しい苔
新型コロナウィルスに大騒ぎのこの頃ですが、人込みを避けて、コケを見に散策はいかがですか?
外のきれいな空気を吸いながら、雨上がりにコケを見てみましょう。
虫眼鏡で見てみると、びっくりするくらいいろいろな姿のコケを見ることができます🙂
右の写真は、赤い帽子を被った蒴(サク)をつけたコケです。
ここから胞子を飛ばします。
葉っぱも茎も立派にあります。
タネをつける種子植物のようにきれいな花は咲かせないけれど、ちゃんと自分で光合成をして養分を作っています。
だけど、石の上で根っこはどうなっているのでしょう?
コケはシダや種子植物のようにしっかりとした根っこは張らずに仮の根っこで自分を支えています。そして、根っこで土からではなく、葉っぱで空気中からいろいろな成分を吸収しています。
もちろん石や岩の上だけでなく、土の上にも生えますし、木の上にも生えます。
気をつけて足元を見ると、コケはいたるところに生えていますよ。
そして、湿ったところにある緑色のコケばかりでなく、実は乾燥したところにも干からびたような姿でじっと耐えている姿をみることもできるのです。
葉っぱを巻いたり、縮れたりさせて、雨が降るのを待っている姿もおもしろいです。
コケガールという言葉もあるように、コケにはまった人たちがいるのも納得です。
虫眼鏡を持ってコケを見に出かけてみましょう。